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資料請求が増えない理由と、診断を挟むと変わること

資料請求が増えない理由と、診断を挟むと変わること

資料請求のページは用意した。広告も出してみた。それなのに、請求の件数が月に数件のまま動かない。そんなご相談をよくいただきます。

このとき多くの方が、最初に資料の中身を疑います。ページのデザインを変えたり、ページ数を増やしたり、表紙を作り直したり。私も同じことをしていました。

ただ、そこを直しても件数はほとんど動きませんでした。動いたのは、資料を請求していただく「手前」に一段はさんだときです。この記事では、資料請求が増えない構造と、診断を挟むと何が変わるのかを、私の手元の数字も添えて書きます。

この記事でわかること

  • 資料請求が増えない原因は、資料の中身ではないことが多い
  • 検索から来た人の多くは、必要かどうかをまだ判断できていない
  • 診断を先に置くと、資料が「答え合わせ」に変わる
目次

資料請求が増えないとき、疑う場所を変える

資料請求を増やしたいとき、最初に見るべきなのは資料の出来でしょうか。私の経験では違いました。資料の質を上げても件数が動かないことは珍しくありません。見る場所は、資料そのものではなく、資料を欲しいと思う理由のほうにあります。

資料の出来と請求数は、思ったほど連動しない

資料を請求する人は、中身をまだ見ていません。見ていないものの質を理由に請求するわけがない、と考えると分かりやすいと思います。判断材料は、表紙のタイトルと、ページに書かれた数行の説明だけです。

つまり請求の数を決めているのは、資料の完成度ではなく「この資料は自分の悩みに答えてくれそうか」という予想です。ここがずれていると、どれだけ丁寧に作った資料でも手が伸びません。

増えないのは、いま必要かどうかが分からないから

資料請求の前で止まっている方は、興味がないわけではありません。自分の状況がはっきりしていないので、その資料が役に立つかどうかを判断できずにいます。

人は、欲しい情報を我慢しているのではなく、何が欲しいのかを言葉にできずにいることのほうが多いのです。この状態の相手に「資料をどうぞ」と差し出しても、受け取る理由が見つかりません。

検索して来た方の大半は、比較の手前にいる

「資料請求」というボタンは、比較検討をしている人のための入口です。ところが、検索から流れてくる方の多くは、まだ比較の段階に入っていません。課題の名前すら決まっていない段階です。

この段差が、件数が伸びない理由のかなりの部分を占めていると私は考えています。広告を当てても同じで、行き先が比較段階向けのままだと、その手前にいる方は素通りします。この構造については広告費が無駄になる本当の理由で詳しく書きました。

資料請求が止まる4つの場所

件数を増やすには、どこで止まっているのかを分けて見る必要があります。資料請求は一つの動作に見えますが、実際には4つの関門が並んでいます。どの関門で止まっているかによって、直す場所がまったく変わります。

止まる場所 起きていること
ページに来る手前 資料があること自体を知られていない
ページを読んでいる途中 自分に関係のある資料だと思えていない
入力欄の前 もらうために払う手間が、期待より重い
受け取ったあと 開かれないまま、こちらの名前を忘れられる

ページに来る手前で止まる場合

そもそも資料の存在が知られていない、という状態です。サイトの下のほうにバナーを置いているだけ、というケースがよくあります。この場合に必要なのは文章の手直しではなく、人が来る場所に置き直すことです。

記事の本文の途中、検索から入ってくるページの読み終わりなど、その話題に興味を持っている人の目の前に置けているかを確認してみてください。件数が一桁で止まっているときは、ここが原因のことも多いです。

ページを読んでいる途中で止まる場合

アクセスはあるのに請求がない。この場合、止まっているのはほぼ2番目です。ページに書かれている説明が、業界全体に向けた一般論になっていないかを見てみてください。

「中小企業の集客が分かる資料」より、「月3万円の広告で件数を安定させたい方へ」のほうが、読む人は少なくなっても手は伸びます。対象を狭めると請求数が減りそうに思えますが、私の場合は逆でした。

入力欄の前で止まる場合

3番目は、もらうために払う手間の問題です。会社名、部署名、電話番号、従業員数、導入時期。項目が増えるほど、相手は「営業の電話が来る」と受け取ります。

ここは比較的かんたんに直せます。まだ話したことのない相手からいただくのは、メールアドレスとお名前くらいで十分だと私は考えています。電話番号は、ご本人から相談したいと言っていただいたあとで構いません。

受け取ったあとで止まる場合

請求はされているのに、その後がつながらない。これは件数の問題ではなく、資料の使われ方の問題です。分厚い資料は、あとで読もうと思われたまま開かれません。

10ページ前後で、その日のうちに読み終わる分量にしておくほうが、次の一歩につながりやすくなります。渡す量を減らすことは、手抜きではなく設計です。

診断を挟むと、何が変わるのか

資料請求の手前に、いくつかの質問に答えていただくページを置く。これが私の言う「診断を挟む」です。やることは増えるのに、なぜ件数が増えるのか。理由は3つあると考えています。

質問に答えるほうが、資料をもらうより軽い

資料を請求するのは、相手にとっては「連絡先を渡す」という決断です。一方、質問に3つ4つ答えるのは、その場で終わる作業に見えます。実際の負担は、質問に答えるほうが軽く感じられます。

最初にお願いすることを軽くするだけで、そこから先に進む人の数は変わります。資料請求という入口を、答えるだけの入口に置き換える。それだけの話です。

答えた内容が、そのまま相手の関心になる

質問に答えていくと、自分の状況が言葉になります。「広告は出したことがある」「月の予算は3万円まで」「問い合わせは月2件」。ここまで自分で選んだあとに出てくる資料は、他人の資料ではなく自分の話になります。

さきほど書いた「いま必要かどうかが分からない」という状態を、質問が解いてくれるわけです。診断は判定のためではなく、相手が自分の状況を整理するために置きます。

私の場合に起きたこと

2026年8月、Meta広告に88,956円を使い、29件のお客様の情報が集まりました。1件あたり約3,100円です。このとき広告の行き先にしていたのは、販売のページではなく、質問に答えると目安が出るページでした。

※ 2026年8月・歯科医院の院長向けの数値です。業種・地域・広告予算によって結果は変わり、同じ数字をお約束するものではありません。

広告の中身は、それまでと大きく変えていません。変えたのは行き先だけです。実際にいくらでどれくらい集まりそうかは条件で変わりますので、広告費用対効果シミュレーションで、5つ選ぶだけで試算できます。

今日からできる直し方

大がかりな作り直しは要りません。いまあるものを並べ替えるだけで動くことがあります。順番に書きます。

質問を5つ書き出す

お客様と初めてお会いしたとき、最初に聞いていることを思い出してください。業種、いまの集客方法、広告の経験、月の予算、困っている度合い。だいたい5つに収まるはずです。それがそのまま診断の質問になります。

結果の文章を3通りだけ用意する

答えの組み合わせを全部作ろうとすると終わりません。「まだ始めていない方」「出したが止めた方」「続けているが合っていない方」の3通りで足ります。細かく分けるのは、動き出してからで構いません。

1か月は、数えるだけにする

置いたあとにすぐ直したくなりますが、判断できるだけの件数が集まるまでは待つほうがよいと思います。数字が少ないうちの手直しは、改善ではなくただの揺れになります。何人が最後まで答えたか、そのうち何人が連絡先を残したか。その2つを数えるところから始めてください。

なお、広告そのものの効果が出ていないと感じている場合は、順番として先に見る場所があります。広告を出しても効果がないのは、広告が悪いからではありませんもあわせてお読みください。

この記事のまとめ

資料請求の件数は、資料の完成度ではなく、請求する理由の強さで決まります。理由が弱いまま資料だけを磨いても、手前で止まっている方には届きません。

  • 請求の判断材料は、表紙のタイトルと数行の説明だけしかない
  • 止まる場所は4つあり、どこで止まっているかで直す場所が変わる
  • 質問を先に置くと、相手が自分の状況を言葉にできる
  • 連絡先さえ残れば、その後は追加の広告費なしでご案内できる

広告で買うものを、その場での購入から、お客様の情報に変える。資料請求を増やす話も、結局はそこに行き着きます。

よくある質問

診断を置くと、資料請求の数は減りませんか?

資料を直接請求する方は減ることがあります。ただ、診断の結果を見てから資料を受け取る方が加わるため、連絡先が残る件数としては増える場合が多いと感じています。

質問はいくつが適当ですか?

3〜5問をおすすめしています。答える側の負担が軽く、結果の文章を分けるにも足りる数だからです。10問を超えると、途中で離れる方が目に見えて増えます。

診断ページは外注しないと作れませんか?

ご自身でも作れます。フォームの分岐機能があるツールを使えば、選択肢に応じて出す文章を変えられます。まずは3通りの結果文から始めてみてください。

資料と診断は、どちらを先に作るべきですか?

資料が先です。診断の結果から渡すものがないと、連絡先をいただく理由がなくなります。すでに資料があるなら、診断を足すだけで形になります。

BtoCの商売でも同じ考え方が使えますか?

使えると考えています。資料という言い方が合わない場合は、チェックリストや目安表など、その場で役に立つ一枚に置き換えてください。渡すものの形が違うだけです。

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この記事を書いた人

梅田 亮のアバター 梅田 亮 代表取締役社長

18歳でWeb業界に入り、今年で12年目。SEO、Web広告、サイト制作まで、これまで150社以上を支援してきました。歯科、内科、士業、飲食、ECなど業種は多岐にわたります。
自分の集客に悩んだ末、広告の目的を「売ること」から「お客様の情報をいただくこと」に変えたところ、広告費88,956円で29件の問い合わせを獲得した。(2026年8月時点)

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